今回は新しく発表されたスマートライトのブランド「WiZ」についての解説です。
この記事は,スマートホームに興味がある方,これからスマートホーム作っていこうという方向けの記事になります。
新ブランド「WiZ」とは
Philipsから新スマートライトブランド「WiZ」が発表されました。
Philipsにはすでに「Hue」というスマートライトブランドが存在します。
「Hue」の日本発売が2013年9月なのでちょうど9年ぶりの新ブランドということになりますね。
「WiZ」は基本的なスマートライトの機能を押さえながら他のスマートライトには無い機能を搭載されています。
メーカーによると,はじめてスマートライトを使う方でもWi-Fi接続後,30秒いないに95%の人がセットアップ完了させることができるそうです。
新ブランド「WiZ」のいちばんの売りは「Wi-Fiセンシング」機能でしょう。
「Wi-Fiセンシング」は文字通りWi-Fiの電波をつかって人や物の動きをセンシングする機能です。
今までのセンシングは人感センサーなど赤外線をつかったものが主流でした。
「Wi-Fiセンシング」では,人の動きによるWi-Fi通信電波の変化を検知することでライトのオートメーション化を実現します。
「WiZ」では「Wi-Fiセンシング」を実現するという他のメーカーでは無い初の仕組みを取り入れています。
Wi-Fiセンシングについてはこちらで詳しく解説していますのでご覧ください。
「Hue」と「WiZ」の違い
Philipsにはスマートライトシリーズとしてすでに「Hue」があります。
「Hue」はスマートライトの中でもハブを必要とするタイプの製品群でした。
その点,「WiZ」はハブやその他のデバイスを必要としません。
「WiZ」はWi-Fiに直接つなぐことでスマホやAIスピーカー連携することができます。
独自の「WiZConnectedLights技術」は海外メディアから「他のスマートライト製品に比べて頭ひとつ飛び抜けている」と評価されるほど。
心配になるのが「WiZ」の登場で「Hue」は無くなってしまうのでしょうか。
結論から言うと「Hue」はなくなりません。
中の人にインタビューしたところ,「Hue」はこれからもプレミアムブランドとして存続させるとのこと。
また,「WiZ」は手軽な使いやすさを追求し製品を充実していくともおっしゃっていました。
この2ブランドで日本のスマートライトの活性化を図っていきたいという熱意を感じられますね。
「WiZ」の使い方
「WiZ」シリーズはすでに海外でいくつかの製品が販売されています。
一般的な電球タイプからシーリングタイプまで多くのラインナップが存在しているんです。
全ての製品はWi-Fiに接続してスマホアプリから操作可能となります。
また,アレクサやGoogleホームにも対応。
「アレクサ,リビングの電気消して」など音声での操作はもちろん,タイマーによるオンオフも可能になっています。
値段設定は「Hue」シリーズに比べて半分程度とスマートホーム入門機として手に取りやすい価格設定です。
注意点としては,「WiZ」は「Hue」と互換性がありません。
もちろん,アプリも異なります。
また,現状HomeKitに対応したい無いため「Hue」をHomeKitと連携して使っている方も注意が必要です。
一番気になる「Wi-Fiセンシング」については現在のところ情報が乏しいため詳細は不明になります。
今のところわかっているのはWi-Fi通信電波で人の動きを検知する人感センサーとして使えるということです。
このWi-Fi通信電波を使ったソフトウェアでのセンシングは,今後AIをつかった生活リズムの学習や睡眠環境の計測などのさまざまな活用が期待されています。
「WiZ」でもこうった活用方法が提供されるとよりスマートホーム業界がおもしろくなってくるでしょうね。
まとめ
「WiZ」の全体像がつかめたのではないでしょうか。
今回は発表された情報のみでしたが,次回は実際に触ってみてレビューをようとおもいます。
今後も,Philips「Hue」,「WiZ」2つのスマートライトから目が離せませんね。
今回は以上になります。