今回はpopInAladdin2のために設計した部屋の話です。
結論から言うと、かなり満足しています。
私が実際に設置する際に考慮した点と後悔ポイント3選もご紹介します。

popInAladdin2のポイント

popInAladdin2はシリーズ2作目のシーリングライト型のプロジェクター&スピーカーです。
廉価版のpopInAladdinSEも併売中。

最近では,Ankerからも同様のコンセプトのNebula Novaが販売されています。

また,2022年5月下旬には新型で明るさや起動速度が早くなったpopInAladdin2Plusが販売開始されました。

一般的なプロジェクターであれば入力機器,例えばDVDレコーダーやFireTVなどを接続する必要があります。
popInAladdin2は,本体単体でセットトップボックスの機能がありリモコンで操作することが可能です。
YouTubeはもちろん,popInAladdin独自の絵本などの幼児向けコンテンツなども充実しており他社製品との差別化ポイントになっています。
ただ,実際のところは対応していないアプリもあったりして,痒い所に手が届かないってこともあるんですけどね。
私の場合は常用している「TVer」が対応していないのは痛いポイント。
追記:ついに待望の「TVer」アプリで対応しました!
設置場所をとらない

取り付けは天井の引掛シーリングに取り付けるだけ。
外側からケーブルが見えず,電源やHDMIなどの配線を考えなくてよいと言うのは利点ですね。
スピーカーも音がシャワーのように上から降ってくる感じで聞き取りやすいです。
キッズ向けコンテンツが豊富
絵本やあいうえお表といった子供向けコンテンツが豊富です。
他にもヨガ講座のビデオなんかもはいっており,子育て世帯に特化した独自コンテンツを取り揃えています。
ただし,一部は有料コンテンツなので注意が必要。
不満ポイント
リモコンの質感がFireTVに比べてチープです。
プラスチッキーでエッジが気になる。
リモコンの動作でいえば,早送りの挙動が遅い。
どういうことかというと,例えば矢印ボタンを5回おしたら10秒送りが5回かといえばそうではなく,10秒送り1回分としてしか認識してくれません。
アニメのOPが約110秒だから,10回連続で送りボタン押して早送りとかしたいんですけどね。
これはプロセッサの性能によるものなのかな。
普段FireTVを常用していて,できることができないとちょっとストレス。
その辺の操作性が向上するとなお良いと私は思う。
加えて,スマートスピーカーの「リモレス」はお世辞にも良くない。

音声の認識がEchoDotなどに比べて劣るので,そこは自社開発あきらめてアレクサ対応してほしい。

地味ですが,YouTubeアプリの倍速再生未対応も不便ポイントかな。
新居設計時に考えたこと

設置場所
家を建てる前からpopInAladdinの存在は知っており,初代がクラウドファンディングで資金を募集している時から購入するか迷っていました。
その頃はアパート住まいだったので,引っ越しする時に持ち歩くのが大変だなというのもあり,また値段も7万円と高価だったこともあり購入を断念。
いつかはと思っていたので,新居を建てたタイミングで購入をしました。
その頃にはタイミング良く2代目が出た頃で,初代に比べて値段は上がっていましたが家を建てていると不思議なことに10万円が安く感じるんですよね。
家づくりは金銭感覚が100万円単位で崩壊します。
てなわけで,設計段階で子供部屋をシーリングライト仕様にしてもらいライトは施主支給ということにして自分で取り付けを行いました。
壁紙
popInAladdinは白系の壁紙であればどんなものでも良いのですが,せっかくなので壁紙にこだわりました。
家を建てたことある方ならわかると思うのですが,壁紙って作っている会社が何社もあり,種類も会社ごとにサンプルバインダーで肩が抜けるんじゃないかというぐらいの重さと厚さです。
私は部屋の4面ある壁紙のうち,1面だけプロジェクター専用の壁紙を貼ってもらいました。
メーカーは確かサンゲツさんだったと思います。
単価もそのほかの面につかった建築士さんチョイスの白系壁紙と値段は変わりませんでした。
popInAladdin2はプロジェクター自体の明るさは本格的なホームシアター用のプロジェクターに劣りますので壁紙でカバーします。
ちなみに,popInAladdin2が壊れても壁紙自体は長く使えますからね。
新築を考えている方はプロジェクター用壁紙は考えておくと良いと思います。
プロジェクター使わない時でも1面だけ壁紙の種類が違ってもぜんぜん気になりません。
暗室をどうつくるか
プロジェクターを使う上でネックなのがどう暗室を作るかです。
テレビと違って暗い部屋でないとプロジェクターの本領は発揮できません。
我が家の場合は,子供部屋の掃き出し窓にシャッターをつけています。
窓は極力小さくして遮光カーテンを取り付けました。
これで日中もほぼ真っ暗になります。
シャッターについてはこちらでまとめています。

後悔ポイント
設計段階で壁紙やシャッターなどいろいろ考えていたのですが,後悔したポイントが三つあります。
取り付け位置
まず一つ目は,シーリングライトの設置位置です。
どういうことかというと,シーリングライトの取り付け位置というとは通常天井の中心です。
popInAladdin2は設置位置から壁まで距離を長くとることができれば,100インチ程度まで画面の大きさを取ることができます。
6畳の部屋で部屋の中心にpopInAladdin2を設置すると壁との距離が十分にとれず80インチ程度になってしまうんです。
あと20センチほど天井の配線を壁とは反対側にずらしていれば最大の画面サイズをとれたのに。
後悔ポイントの一つです。
解決方法としては,不恰好になりますが焦点距離かせいで画面大きくする方法があります。
やりかたは,
ポップインアラジンを取り外します。
次に「引掛シーリングダクトレール」を用意します。
商品を下に貼っておきますね。

天井の引っ掛けシーリングにレールが投射壁に直角になるように取り付けます。
「ダクトレール→引掛シーリング変換金具」を取り付けます。
取り付け位置は,天井の引掛シーリング位置より後側です。
この設置法をすれば,投射する壁とアラジンの距離を長く取ることが理論上できます。
かなりの力技ですけどね。
ただし,天井とポップインアラジン本体の隙間がだいぶあくのとレールが見えているので不恰好です。
ホコリも溜まりやすいかも。
壁スイッチの位置
二つ目は,壁スイッチの位置です。

プロジェクター専用壁紙をはってもらった壁にシーリングライトのスイッチがついていたんです。
このスイッチが映し出す映像にダダ被り。
盲点です。
スイッチは別の位置にすべきでした。
このスイッチを避けるため
popInAladdin2のレンズを壁に向かって直角ではなくスイッチとは反対側に傾けたため台形補正が必要になりさらに画面の大きさが犠牲になりました(涙
そもそもスイッチいらん
三つ目は,二つ目と被るのですがそもそも壁スイッチはいらないです。
なぜかというと,一般的なシーリングライトでもオンオフはリモコンで操作します。
ということは,壁のスイッチは常にON。
popInAladdin2も同じくライトのONOFFはリモコンもしくはスマートスピーカーのリモレスを使って音声で行います。
壁スイッチ,操作しないんですよね。
いやーツメが甘かった。
その気になれば,スイッチを撤去して壁紙貼り直すこともできなくはないです。
この画面サイズでも満足しているので見送っています。
使い心地と感想
子どもが大きくなるまでは夫婦の寝室として使っているのですがベットに寝転びながら大画面でYouTubeや映画を見られるのは最高ですね。
popInAladdin2はプロジェクターの明るさが90年代レベルだという評論家もいますが,個人的には十分満足できるレベルです。
もちろん,部屋が暗くないとダメですよ。
我が家は掃き出し窓に電動シャッターをつけて完全遮光しています。
新型の2Plusは700ANSIルーメンから900ANSIルーメンになり明るくなるそうですが,新しく買い替えようというレベルではぜんぜんないです。
壊れたり,新しい魅力的な機能がでたりしたら考えるかな。
設置は引掛シーリングなので,使わなくなったり壊れたりしたら普通のシーリングライトに交換可能です。
欲を言うなら,起動時間はもうしこし速いとよかった。
20秒ほどかかるかな。
新型は7秒で起動らしいのでその点は羨ましいポイントですね。
付属でついてきたスマートスピーカーのリモレスは正直いらない子です。
AmazonEchoに比べて聞き取りの精度も良くない。
キーワードも融通が効かず,「ライトをつけて」はOKなのに「照明つけて」はNGだったりと。
自分でキーワードを追加できないのもダメポイントですね。
早くリモレスを切り捨ててアレクサ対応してほしいところです。
まとめ
けっこういい値段する製品ですが,使っていると生活に溶け込んで我が家では割と活用されている方のガジェットです。
無線でテレビやHDMI入力ができる外部機器なんかもラインナップされているので必要に応じて使うと利用の幅も広がります。
Macを使っている人は,画面共有で操作画面が表示できるので動画や画像を編集する方は大きな画面に写して確認なんかもいいかもしれませんね。
読んでいる人の中にはpopInAladdinのために専用部屋をつくるなんて。。。と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが,今後もおそらく同様のコンセプトの製品は販売されるでしょうし,なんなら普通のシーリングライトに戻すことも可能です。
プロジェクター用の壁紙は,もしかしたら近い将来高級な単焦点プロジェクタのスクリーンになっているかもしれません。
一家に一部屋こんな部屋があってもいいかなと思います。
そんなにお金かからないですしね。
というわけで参考になりましたら幸いです。
追記(2022/08/19)
ポップインアラジンを手掛ける日本法人がホームプロジェクター部門を中国のXGIMIに売却すると発表がありました。
今まで日本の会社でしたが中国の会社になってしまうことはすこし残念です。
ですが,XGIMI社はポータブルプロジェクターを多く売り出しているメーカーでもあるので今後のサービス拡充に期待したいところです。
