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Wi-Fiセンシングとは?無線で人を検知する新技術を解説

今回は2022年後半から名前を聞くことの増えてきたWi-Fiセンシングについて取り上げていきます。
Wi-Fiって使ったことありますよね。
そのWi-Fiの新たな使い道がWi-Fiセンシングになります。
この記事は,スマートホームに興味がある方,これからスマートホームを作っていこうという方向けの記事になります。

wi-fiセンシングとは

Wi-Fiセンシングとは電波を使って人の行動や空間の状況を認識する技術です。
センシングときいてもピントきませんよね。
トイレや通路にある人が通ったら点灯する照明を思い浮かべてください。
人や物を検知するということが,すなわちセンシングになります。
一般的に普及している人感センサーは赤外線をつかって周囲の熱を感知して反応する仕組みです。
そのため,センサーを読み取りたい場所の近くに設置しなければなりません。
場所の制約を解決するために考え出されたのがWi-Fiセンシングです。
Wi-Fiセンシングは電波を用いて離れたところから人の動きの感知を行うこと可能です。 Wi-Fiセンシングは既存のWi-Fiを利用することで実現可能になります。


これまでのWi-FiといえばスマホやPCなどをインターネットに繋ぐ目的で使われてきました。
そこに新たな発想を加えてWi-Fi電波の変化を利用して動作検知機能をおこないます。
この技術はスマートホームだけではなく,防犯や介護など幅広い分野での応用が期待されています。

電波の変化という説明をしましたがどういった仕組みなのでしょうか。
電波にはいくつも種類があり,種類によって物や壁を通り抜ける性質があったり跳ね返る性質があったりします。
Wi-Fiに使われている電波は,電波が物にあたると跳ね返る性質の電波が使われているです。
もちろん,Wi-Fi電波が人にあたれば同じく電波を跳ね返します。
そのため,人が空間を移動するとWi-FI電波が跳ね返り散らばります。
カズレーザーさんの鉄板ギャグで「Wi-Fi飛んでんな」というものご存知でしょうか。
私たちにはWi-Fiの電波は見えませんが,飛んでいるWi-Fi電波を知らないうちに拡散させているんですね。
このWi-Fi電波の散らばり具合を検知し,AI学習モデルで分析して,動作の識別,分類,および意味付けをして人を検知するんです。
なんだか難しそうな技術に思えますが,原理としては車の衝突レーダー探知と似ています。
Wi-Fiセンシングの魅力は,Wi-Fiが既に多くの住宅で導入されているという点です。
新たなカメラやにセンサーなどを必要としないためコスト面でも優位性があります。
加えて,Wi-Fiセンシングに用いられるAI学習モデルは時間経過とともにより最適化が進んで賢くなるんです。
使えば使うほどAIが学習し,人の行動パターンや危険検知などの精度がアップします。
利便性が向上するという点で,今までのスマートホームとは一線をかくす存在なんですね。

使い方は

Wi-Fiセンシングは新たなカメラやセンサーを必要としません。
よって,ソフトウェア側の対応のみで対応が可能になります。
例を挙げると,AerialTechnologies社はWi-Fiセンシングをサービスとして開発販売をしています。
この会社はWi-Fiセンシングの技術をSaaSとして提供しており,Wi-Fiルーターに組み込むタイプのサービスです。
Wi-Fiルーターのメッシュ機能と組み合わせることで高い精度のセンシングを可能としています。

関連記事:【完全版】平屋こそメッシュWi-Fiがおすすめ|無線LANルーターは家の中心に置くな!


残念ながら,日本で販売されているルーターにこのシステムが導入されたという話は今のところ聞きません。
今後に期待ですね。
製品としてWi-Fiセンシングを実装しているホームIoT機器といえばPhilipsWiZが挙げられます。
今後,さまざまなメーカーがWi-Fiセンシングの技術を利用した製品を発表していくことでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
Wi-Fiセンシングは2022年後半からどんどん話題になってくる技術の一つだと思います。
ソフトウェアでの対応で時間センサーや異常検知などができるようになるのは革新的ですよね。
今後の製品に期待です。
今回は以上になります。

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