あなたは新築の照明計画を全てハウスメーカーや工務店に任せていませんか?
せっかくの注文住宅なんですからたくさんカスタマイズしてしまいましょう!
今回は,おしゃれライトの代表格「ダウンライト」を安価にアレクサで操作できる方法をご紹介します。
Twitterで紹介したところ,詳しく知りたいと問い合わせが何件かありました。
スマートプラグを使ったダウンライト操作ハックを詳しく解説していこうと思います。
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音声で照明を操作する方法
照明を音声で操作する方法はいくつかあります。
以下の方法が思いつく主な方法です。
- スマート電球を使う方法
- スイッチャー(ボット)を使う方法
- HEMSを使う方法
- オーデリックタブを使う方法
- とったらリモコンとSwitchBotハブミニを使う方法
- スマートプラグを使う方法
我が家のリビングダイニングではスマートプラグを使う方法を選びました。
スマートプラグとは


スマートプラグとは、家電や照明をオン/オフできるガジェットです。
Wi-Fiルーター経由でスマホと繋いで使用します。
スマホアプリから直接操作したり、タイマー設定で簡単にオン/オフ設定が可能です。
オン/オフの単機能の製品が多いですが、商品によっては接続した電化製品の消費電力を計測してくれるモデルもあります。
こうした多機能モデルの代表的製品がSwitchBotプラグミニです。

単機能タイプが約1,000〜1,500円。
多機能モデルが2,000円ほどで販売されています。


スマートプラグを使う理由
どんな照明でもOK


照明一つひとつにWi-Fiが搭載されているスマートライトは数多く販売されています。
その中でも多いのが電球型のスマートライトです。
電球タイプのスマートライトはE26口金タイプが多く使い所が限られるという問題点があります。
ダウンライトやスポットライトはニーズや大きさの問題なのかWi-Fi内蔵のスマートライトは多くありません。
使いたいタイプの照明がスマートライトとは限らないというわけです。
我が家を計画した段階ではダウンライトタイプのスマートライトは存在しませんでした。
この問題を解決する方法としてスマートプラグがあります。
スマートプラグを使えば、照明一つひとつがスマート照明である必要はなくなります。
スイッチャー(ボット)は目立つ&電池交換必要

スイッチャー(ボット)とは、物理的に家電や壁スイッチを押してくれるガジェットです。
照明を操作する方法として壁スイッチにスイッチャーを貼り付ける方法があります。
代表的な製品としてSwitchBotボットがあります。

SwitchBotボットはアプリや別売のリモートボタンからも操作が可能でとても便利な製品です。

ただし、リビングなど目につく壁スイッチにSwitchBotボットがくっついているのはどうも見栄えが悪いです。
新築であれば、あえてこの方法を選ぶ理由はありません。
賃貸や後付けであれば選択肢としてありですがね。
また,SwitchBotボットは電池式です。
動作頻度にもよりますが年に1度程度は電池の交換が必要になってきます。
せっかく自動化するのであればこうした小さな手間もなくしたいですよね。

HEMSは初期費用が高い
HEMSは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略です。
HEMSが何かという話はこちらの記事で説明してますので割愛します。

Panasonicさんが販売しているHEMSにAiSEG2というものがあります。
太陽光パネルを導入している方は一緒に導入している場合もあるかもしれません。

このAiSEG2は、照明器具をコントロールするといった機能もあるんです。
おなじPanasonic社製の壁スイッチに「アドバンスシリーズリンクプラス」という製品があります。

このアドバンスシリーズリンクプラスは、通常の壁スイッチ側の機能に加えてアプリやAIスピーカーから音声で照明をオン/オフできる製品です。
そのため、照明器具自体がスマートライトである必要がなく使い勝手の良い製品となっています。
我が家は太陽光発電の関係でAiSEG2を導入しましたがこの「アドバンスシリーズリンクプラス」の導入は見送りました。
なぜかと言うと値段が高い。
通常の壁スイッチが1つ1,000円程度なのに対して、アドバンスシリーズリンクプラスは7,000〜15,000円します。
高すぎます。
これが1つではすみません。
家じゅうの壁スイッチをこのアドバンスシリーズリンクプラスにすると十数万円以上の費用が必要です。
これはかなり痛い出費です。

オーデリックは導入コストが高い

オーデリックは新築照明計画によく出てくる照明器具を製造販売している会社です。
オーデリックの照明には単体でスマートライトになる製品はありません。
しかし、オーデリック社製タブレットを導入することで同社の照明をスマート化としてAIスピーカー連携し音声操作が可能となります。
少しややこしいですが、詳しくはこちらで解説していますので気になる方はご覧ください。

この方法を選べば、ダウンライトでもアレクサやGoogleHomeをつかて音声操作可能です。
ただし、このタブレットが高い。
ただのAndroidタブレットなのですが50,000円ほどします。
こんなタブレットにしなくてもIKEAトロードフリシリーズのように単機能のハブにしてくれれば良いものを。

とったらリモコンは場所を選ぶ

とったらリモコンは、Panasonicが製造販売している赤外線リモコンをつかってオンオフが可能な壁スイッチです。


仕組みは簡単で、壁スイッチに小さなリモコンが磁石ではりついており使う場合はリモコンを取り外して使用します。
赤外線式ですので指向性があり、壁スイッチの方を向けないといけません。
このままだと、音声で操作はできなさそうですよね。
ですが、この赤外線でオンオフ可能なところがミソなんです。
SwitchBotハブミニなどのスマート学習リモコン機能付きのガジェットを使えば解決します。
とったらリモコンの赤外線リモコンをハブミニに学習させて、アレクサ連携などで学習させた信号を送信するようにアプリで設定するんです。
こうすれば、音声操作で照明のオン/オフが可能です。
この方法も照明自体はスマートライトである必要がなく好きな物が使えます。
ただし、この方法には致命的な弱点があるんです。
先ほど赤外線リモコンには指向性があると説明しました。
そうです、ハブミニと壁スイッチを赤外線が届く範囲に設置しないといけないんです。
人や家具など赤外線を遮る物があると届きません。
テクニカルな方法ではありますが、不安定要素が強い方法でもあります。
スマートプラグを選んだ理由
色々考えた末に我が家ではスマートプラグ方式をとりました。
やはりトータルで一番安く設置できます。
我が家ではTP-Link社のスマートプラグを使用しました。
当時一番安かったモデルです。
我が家をたてた2019年ごろにはTP-Link社のスマートプラグは悪く無い選択でしたが、今使うならSwitchBotスマートプラグがおすすめです。

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理由は、SwitchBotハブミニプラグにある他社と違った機能の存在です。
その機能は、使った消費電力を計測してくれるというもの。
この機能、繋いでいる照明がどのくらい電気を消費しているのか後からグラフで見ることができるんです。
話を戻します。
結果として消去法でスマートプラグを選択したわけです。
しかし,問題が生じます。
みなさん、家の照明ってコンセントにさして使っていますか?
照明は白物家電とは違い,配線が全て壁の中。
照明は壁スイッチを経由してブレーカーに直接配線されています。
これではダウンライトにスマートプラグをさす余地がありません。
ここで重要になってくるのが新築時の照明計画になってくるわけです。
我が家の照明計画
我が家では設計段階で,照明の配線を壁から室内に出しておいてもらう方法を取りました。


このダウンライトは6つが直列に写真に写っている壁スイッチに繋がっています。
配線はリビングから直接見えない棚の奥にしてもらっていました。
壁に取り付けたのコンセントパネルからダウンライトに繋がっている配線をとり出し,スマートプラグにさして再度コンセントにさしています。
こうすることで,ダウンライトはスマートプラグを経由してオン/オフが可能です。
家の100Vコンセントを工事するのは電気工事士の免許が必要ですが、新築時であれば問題ありません。
また、このように設置しておけばスマートプラグの交換も容易です。
ちなみに,スマートプラグ取っ払って直でコンセントに挿せば壁スイッチだけでも問題なく操作可能。
ライト自体は標準的な何のへんてつもないダウンライトです。
照明のONOFFは下の図のような配線になっています。


今回は,壁のスイッチ(片切スイッチ)と電球の間にスマートプラグを足した形になるわけですね。
もちろん,スマートプラグを使って操作できるようにするには壁スイッチは常にONの状態でないといけません。
家族が知らぬ間にオフにしているといくらスマートプラグ側でオン/オフしても照明はつきません。
これをリビングにもう一か所,ダクトレール照明の部分にも同様に設置しています。


ここは,ダクトレール3本を別々に制御できるように照明計画をしています。

先ほどやすく設置できたという話をしました。
ただ、このイレギュラーな電気配線工事に多少手間賃の上乗せはあります。
そこは注文住宅ですから醍醐味ということで。
(追記:2022/10/17)
1年間ダウンライトとダクトレール照明をこのスマートプラグをつかった方法で運用してきました。
結果として9割満足しています。
残りの1割気になりますよね。
実は、たまーに音声操作でうまく動かない時があるんです。
スマートプラグ4つのうち1つがオンにならないといった不具合です。
これはおそらくWi-Fiのデータを送る仕組みの関係なんでしょう。
AIスピーカー側から命令をスマートプラグに送ったのに何らかのエラーで受け取れなかった。
もしくはスマートプラグが何らかの理由でフリーズしてしまった。
このどちらかが原因だと思われます。
壊れたわけでは無いので、プラグを抜き差しして再起動してやるとたいてい治ります。
まあ、だましだまし使えているので満足はしています。
家族が使っているときにこの現象がおきると私の肩身が狭くなるので気が向いたら他の方法を試そうと思います。
現在使っているTP-Linkのスマートプラグ特有の現象なのか、仮にSwitchBotプラグミニにかえてもでもおきるのかは試していないので不明です。
もし試した方、使用感をお問合せかコメントでお知らせいただけると嬉しいです。

まとめ
価格と設置場所と使い勝手、加えてメンテナンス性を考慮してスマートプラグ式ダウンライトというテクニカルな使い方をしています。
欠点というほどのものでもないですが、スマートプラグ式は調色調光ができません。
わが家のダウンライトは付属のリモコンで調色調光機能がありますが、この機能は音声操作できません。
電球型のスマートライトなどは調色調光も音声操作できるので、そこはデザイン性とのトレードオフかなと思います。
参考になったなと思われた方はぜひ試してみてください。
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