ダクトレールの照明をアレクサで操作したくないですか?
Twitterで好評だったダクトレールのスマート化をまとめて解説します。
この記事はダクトレール照明って何という方,ダクトレールの照明をスマート化したいという方,新築で照明計画を考えているという方向けの記事になります。
「スマートホーム」のベストセラー【SwitchBot公式サイト】ダクトレール?ライティングレール?
ダクトレールとは,おもに天井や壁に設置して使用するレール式の照明取り付け器具です。
スポットライトやペンダントライトといった照明器具を取り付けることができます。
一般的にダクトレールと呼ばれますが,ライティングレールやライティングバーなどといった表記がされる場合も。
ダクトレールの仕組みを飛ばして読みたい方はこちら。
ダクトレールの仕組み
ダクトレールはさまざまなメーカーで製品化されていますが,基本的にすべて同じ規格で製造されています。
レールの断面はU字になっており,ダクトレール対応の照明を差し込んで取り付けます。
U字の左右内側に接点があり,コンセントと同じように電気が流れる仕組みなっているんです。
長さは0.5m,1m,2m,3mとさまざまな種類が用意されており用途によって使い分けが可能。
お店によっては0.5mや1mなど短いものしか販売していない場合もあります。
そんな時は,レールを延長できるジョイント部品も販売されています。
ジョイントをかませることで1m+1mで2mのレールの完成といった具合です。
また,このジョイント部品はL字に90度で繋げるものやT字につなげるものも販売されているんですよ。
これらはホームセンターで購入することができ取り付けや拡張をすることが可能です。
注意点としては,ダクトレール本体の取り付けには電気工事士の免許が必要な場合があります。
どういった場合に免許が必要かというと,壁や天井から直接剥き出しの電源ケーブルを繋ぐといった時です。
壁や天井に直接ダクトレールを取り付けたい場合や新規でダクトレールを取り付ける場合などは業者さんに相談しましょう。
ダクトレールに照明器具や変換ソケットを取り外しするのに特別な免許は必要ありませんのでご心配なく。
色は白と黒が用意されているので,部屋の雰囲気や取り付ける照明機器の色に合わせて選ぶことができます。
スマート化するメリットデメリット
スマート化はメリットだけじゃない。
メリットとデメリットをご紹介します。
スマート化のメリット
いつでもどこでも点灯・消灯が可能
ベッドでごろごろして眠くなった時に壁のスイッチまで照明を切りにいくのめんどくさいですよね。
スマートライトはWi-Fiにつながっているため,スマホで消灯が可能です。
他にも,使い方しだいで外出先からでも操作することもできちゃいます。
タイマー操作ができる
平日は12時に寝ると決めているのに,ついついドラマを観たりやスマホを触っていたりして気づいたら1時2時って時ありますよね。
そんなときもスマートライトでタイマー設定をしておけば,12時になったら自動で照明を消してくれ就寝時間を教えてくれます。
この強制的な暗い空間を作り出されるのって次の寝る行動に直結するのでおすすめです。
音声操作が可能
お出かけする時に,玄関で靴履いて手荷物もっている状態で寝室の電気を切り忘れたってことありますよね。
そんなときはスマートスピーカーとスマートライトを連携させておくと音声で照明を消灯可能です。
例えば,「アレクサ,おでかけ」といった時に家中の照明を消灯ように設定しておけばストレスなく出かけることができますよ。
シーンごとに明るさや色を変えられる
スマートライトは種類によって調光や調色が可能なモデルが用意されています。
柔らかな落ち着くオレンジ系の色から仕事が捗る白系の色,ほかにもリラックスできる青系や元気が出る赤系の色まで自由自在に切り替えることが可能です。
スマート化のデメリット
初期費用が必要
照明をスマート化する上で避けて通れないのが初期投資です。
いまついている照明をスマートライトに買い換えるわけですからお金はかかります。
ですが,長い目で見ればスマート化による快適さを買っていると思えばそんなに高くないかもしれませんよ。
それに,スマート化もエントリーからハイエンドまでさまざまな製品がありますので最初は安いエントリーモデルから始めるのもありかもしれません。
知識が必要になる場合も
スマートライトの設定には多少の知識が必要です。
主にスマホのアプリをつかって設定をします。
各社わかりやすくアプリを開発してくれていますが,Wi-Fiの設定やスマートスピーカーとのアプリ関連系など多少なれていないと難しい部分も。
ですが,YouTubeで検索したりGoogleで検索したりすれば,やり方を解説している方たくさんいますのでそんなに難しくはないです。
チャレンジしてみましょう!
スマート化の具体な方法
今回はダクトレールのスマート化パターンとして5つご紹介します。
①E26ソケット+スマートライトを使う
一つ目はスマートライトを使う方法です。
一番オーソドックスな方法ですね。
電球タイプのスマートライトをダクトレールに取り付けるという方法になります。
電球タイプの多くはE26というネジタイプの取り付け方法になっており,そのままではダクトレールに取り付けることができません。
ですので,E26タイプをダクトレールに取り付けられるように変換するソケットを用意します。
ソケットは,首振り機能があるものやカサ付きのものなどなどさまざまな種類が用意されているんですよ。
1つ数百円から千円程度と値段はさまざま。
取り付け方法は,まず電球型のスマートライトを変換ソケットに取り付けます。
次に,ダクトレールにソケット側の端子を差し込んで90度ひねって固定させます。
外したい場合は,変換ソケット側に爪がついているので爪をスライドさせてフリーにした状態で逆方向に90度回転させれば簡単に取ることができますよ。
スマートライトは一般的なE26電球タイプのものを選んでください。
例えば,SwitchBotスマートライトなんかはエントリーモデルとして良い製品です。
私はすこし値は張りますが,耐久性なども重視してPhilips社のHueシリーズを使っています。
取扱説明に従ってスマホアプリを入れ、スマートライトとペアリングをしてください。
壁のスイッチは基本的にONのままで使います。
壁スイッチをオフにしてしまうと,ライトが点かないのはもちろんスマホやスマートスピーカーから操作できなくなりので注意が必要です。
スマート電球について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
②ダクトレールスマートライトを使う
二つ目は、一つ目と同様にスマートライトを使う方法です。
ですが、こちらはアダプタを使わず取り付け可能な方法になります。
エジソンバルブというブランドからダクトレールに直づけできるスマートライトが販売されています。
意外にもダクトレールに直接繋がるタイプのスマートライトってこのブランドからしか売ってないんですよね。
取り付け方は簡単で,製品をレールに付けてスマホで設定すればOK。
商品の種類は2種類あります。
・スポットライト型。
・ミニシーリングライト型。
この2つになります。
詳しく解説していきましょう。
1つ目のスポットライト型は細長い円筒型をしたタイプで,狙った場所に光を当てるといった使い方をするライトです。
スポットライト型には,スポットの光の直径を調整できる「ビーム角調整タイプ」と調節機能のない固定の「ノーマルタイプ」が用意されています。
「ビーム角調整タイプ」の方が500円ほどお高いです。
ともに色は白と黒が用意され,「ビーム角調整タイプ」には追加で黒に先端に金色を加飾したモデルも用意されています。
二つ目のスポットライトは円筒型でサバ缶ほどの大きさの観にシーリングライト。
こちらはスポットライトより後に販売された製品で,部屋を広く拡散した光で照らすタイプになります。
こちらもいくつか種類があり,光の向きを変えることができるようにアームのついた「アーム付きタイプ」と出っ張りの少ない向きは変えられない「ノーマルタイプ」の2種類が用意されています。
ともに色は白と黒から選ぶことが可能です。
専用のリモコンも用意されています。
③赤外線リモコン対応ソケット+ライトを使う
赤外線リモコン対応ソケット+ライトを使うパターンはすこし変化球的な運用方法です。
必要なものとして,赤外線リモコン対応ソケットとSwitchBotHubMiniなどの学習リモコンが必要になってきます。
ライトはどんなものでもOKなので,今まで使っていたものを使うことが可能です。
赤外線リモコン対応ソケットが何かということから説明しましょう。
この製品は,ダクトレールとライトとの間に挟んで使用します。
ソケット部分に赤外線を受ける部分があり,付属したリモコンで点灯・消灯を操作することができるようにするものです。
運用方法としては,リモコンの信号を学習リモコンに覚えさせます。
一度覚えさせれば,学習リモコン経由でスマホやスマートスピーカーから操作することができるといった具合です。
欠点としては,ソケットの赤外線の受光部と学習リモコンの間にライト本体があると赤外線が届かないという点があります。
これ,ライト1つに対して1つ必要なので複数のライトを制御しようと思うと学習リモコンの位置がシビアだったりします。
この欠点を解消するのが次の方法です。
「スマートホーム」のベストセラー【SwitchBot公式サイト】④赤外線対応ダクトレールを使う
さきほど解説した③では,複数のライトを操作したい場合や学習リモコンの位置取りが難しいという欠点がありました。
そこで,赤外線対応ダクトレールの登場です。
この赤外線対応ダクトレールは,レール側に1つ赤外線受光部がありレール全体をON・OFFできるんです。
基本的に運用方法としては③のパターンと同じですが,ライトがいくつ増えても学習リモコンとの位置関係は1対1なので取り回しが楽になりますね。
製品としては,コンセントから取るタイプなので配線の取り回しが気になる方は工夫が必要かもしれません。
⑤スマートプラグを使う
最後の方法は,スマートプラグを使う方法です。
スマートプラグはどんなものかというと,壁コンセントと電化製品のコンセントプラグとの間に挟んでON・OFFを制御できる機器になります。
この方法は,③や④より制御は確実なのですが配線計画をせねばならないのでハードルは高いです。
仕組みは,壁スイッチとダクトレールの間,つまり壁の中の配線にスマートプラグを挟むといったものになります。
これ,既設住宅の場合だと電気工事士の免許が必要です。
詳しくはこちらで解説していますので気になる方はご覧ください。
具体例まとめ
スマホ操作 | タイマー | 音声操作 | 調光 | 調色 | |
①E26ソケット+スマート電球 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
②ダクトレールスマートライト | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
③赤外線リモコン対応ソケット +電球 | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
④赤外線対応ダクトレール | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
⑤スマートプラグ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
5つ紹介してきました。
それぞれ使い勝手が異なりますので,あなたのあった方法を試してみてください。
補足ですが,③④⑤は調光や調色ができません。
基本的に操作はON・OFFのみになりますので,ここも注意が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ダクトレールのスマート化,結構簡単ですし方法もいくつかあります。
家を建築中の方なんかはとりあえずダクトレールを設置にしておくのも良いかもしれませんよ。
参考になれば幸いです。
「スマートホーム」のベストセラー【SwitchBot公式サイト】