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【完全版】EV充電器ELSEEV hekia S Mode3(エルシーヴ ヘキア エス モードスリー)

今回は,EV充電器「ELSEEV hekia S Mode3(エルシーヴ ヘキア エス モードスリー)」を一年使ってみてのレビュー記事になります。

最近,EVを購入する方も増えていますね。

EV充電器の設置を検討されている方もいらっしゃるとおもいますので,この記事が参考になれば幸いです。

EV充電器の種類

普通充電と急速充電

EVを充電する際に押さえておかなければいけないのが,「普通充電」と「急速充電」です。
普通充電」は主に家庭での充電。
急速充電」は主に高速のSAPAやディーラーなどの家以外の場所での充電です。
普通充電」と「急速充電」はEVに差すコネクタ形状も異なっており,それぞれ規格化されています。

写真は私が乗っている初期型リーフ(AZE0)の充電ポートです。
右が「普通充電」,左が「急速充電」のポートになります。
一般的に,普通充電は「Type1」とよばれ,急速充電は「CHAdeMO」とよばれます。
一部の外車を除きほとんどのEVが充電ポートが2つあるんです。

テスラは独自ポートを採用しており,普通充電急速充電同じポートで行う方式をとっている。

次に,形状以外の「普通充電」と「急速充電」の違いを解説します。

普通充電器急速充電器
電源単相交流100Vor200V三相交流200V〜
設置場所住宅や事務所や商業施設など高速のSAPAやディーラーや商業施設など
充電速度1.5kWh-9kW50kWh-350kW
特徴特別な受電設備が必要ないため安価充電時間が早い
特別な受電設備(キュービクル等)が必要で高価

充電スピードは「kW」(キロワット)の数字が高い方が早いと思ってください。
「kW」は1kWh(1,000Wh)を1時間で充電できるという意味です。
急速充電が普通充電より桁違いに充電速度が早いのがわかると思います。


違いは何かというと,電気を送る力(電圧)の違いにあるんです。
普通充電」では電圧が200Vなのに対して,「急速充電」は200V以上に上げることができます。
また,バッテリーは性質上「直流」でしか充電ができません。
急速充電器高い電圧を大きな機械で直流を直流に変換してからEVに流します。
一方,普通充電器低い電圧を交流のままEVに流して,EVの中で交流を直流に変換します。
EVの中にある交流を交流にする機器はさほど容量が大きくないこともあり,普通充電は急速充電に比べて桁違いに「kW」が低いというわけです。
だからといって,「普通充電」が「急速充電」より劣っている訳ではなく使い分けることでそれぞれを補うように設計されています。


今回紹介する「ELSEEV hekia S Mode3」は家庭用の「普通充電器」です。
次に,普通充電器の充電モードについて解説します。

充電モード

普通充電器にはモードといって充電設備によって分類分けされています。

引用:Panasonic
引用:Panasonic
Mode1充電ケーブルをコンセントにさすタイプの充電方式。
EVと充電制御通信などを行わない。
一部の旧車種のみで今は使われていない。
Mode2充電ケーブルをコンセントにさすタイプの充電器で,ケーブルにコントロールボックスがついている。コントロールボックスでEVへの充電制御をおこなう。
多くのEVにはこのタイプを車載充電ケーブルとして付属している。
Mode3充電器のケーブルでEVに充電を行う方式。車両と充電器の間で通信を行なって充電制御が行われる。「ELSEEV hekia S Mode3」はこのタイプ。

Mode1とMode2は一般的にEVコンセントと呼ばれる100Vもしくは200Vのコンセントに車載充電ケーブルをさして使います。
充電速度は1.5kWh〜3kWh


たいして,Mode3はパッケージ化された充電器で充電速度は3kWh〜9.6kWhとなっています。
ただし,3kWh を超える普通充電は車種によっては対応していないことも。
私が乗っている初代リーフは普通充電3kWまでの対応でした😭

普通充電とは異なりますが,「V2H」というEVを蓄電池として使うシステムも販売されています。
V2HはVehicleToHomeの略で,EVへの充電のみならず家への給電も可能です。
使うのはCHAdeMOポートで,機器によってはV2H機器経由で6kW充電も可能となっています。

ELSEEV hekia S Mode3について

特徴

ELSEEV hekia S Mode3」はMode3に対応した普通充電器です。
従来の製品が3kWhまでの充電だったのに対し,この製品は6kWhまでの充電が可能です。
ただし,EV側が対応していればですが…
6kW充電は,新型リーフの40kwモデルはオプションで対応。
リーフe+(62kWモデル)は全車種6kW充電に対応しています。

充電速度は以下の通り

引用:Panasonic

この図だと40kWh分をフル充電する形になっていますが,EVの使い方としてこんな充電はしません
スマホをイメージしてもらうといいんですが,だいたいバッテリー残量30%〜40%ぐらいで追充電しますよね。
EVもそんなイメージです。
リーフの燃費が約7km/kWhなので70%であれば,余裕をもって180kmほど走ったら充電するようなかたちです。
リーフの使用用途がセカンドカーであれば何日もバッテリーもちますよね。
バッテリー70%を6kWh充電するとなると,約4.6時間です。
これなら夜のうちに十分100%まで充電可能ですね。

引用:Panasonic

サイズですが,先代の「ELSEEV hekia」に比べて小型化し設置場所をとりません。
ケーブル差し込み口が横に付いているので,壁からの出っ張りを少なくてすみます。
また,差し込み口が本体に対して並行ではなく,手前に角度をつけてあるので抜き差しもしやすくなっています。

充電ケーブルは引き出し部から5mです。
リーフは前方に充電ポートがあるので,充電器の設置位置によっては駐車する向きが限られることもあるので注意が必要。

配線は6kW・HEMS対応モデルの場合,VVFケーブル8スケア有線LANが必要になります。
一般的な200Vの「EVコンセント」が5.5スケア配線なので,交換の場合は付け替えが必須となります。
また,ブレーカーも6kWモデルは40Aブレーカーを使用します。

屋外使用ですので,すこし割高な漏電ブレーカーになります。
こちらも200Vの「EVコンセント」だと20Aブレーカーなので交換が必須です。


将来的にMode3の充電器を設置するのであれば,方法は2つです。

1つ目,カラ配線でブレーカーから外壁まで通しておく。
この場合注意する必要があるのが,使用するPF管は16mmでは細すぎます。
8スケアの配線は太くて硬いですので,PF管36mm以上を使用しておく必要があると私は思います。


2つ目,こちらは簡単で最初から8スケアのケーブルを配線しておくです。
配線は寿命が30年といわれますが,これは通電して発熱した場合の耐久年数になります。
ですので,紫外線に当たらない&通電していないケーブルはほぼ劣化しません。
充電器は今後安いモデルが出る可能性がありますので8スケア以上のケーブルを配線しておくのはいい方法かもしれませんよ。

余談ですが,テスラの専用普通充電器「ウォールコネクタ」だと9.6kW充電対応なので電流が48A流すことのできる14スケアが必要です。

HEMSと連携

ELSEEV hekia S Mode3」はHEMSに対応しています。
PanasonicのHEMS「Aiseg2」と連携することで,さまざまな機能を使うことが可能です。
関連記事:【決定版】HEMSってなに?詳しく解説

Aiseg2端末で充電状況の確認

Aiseg2のディスプレイでEVの充電状況をひとめで確認することができます。
また,年間を通して充電量をデータとして記憶しており,グラフで確認することも可能です。

電気料金プランごとに充電を制御

引用:Panasonic

電力プランによっては夜間プランが安い場合があります。
そうした安い時間帯に指定して充電を開始してくれます。
車側にこの機能がついている車種もありますが,充電器側にこの機能がついていると指定時間以外は充電プラグを差しても充電が始まらないため盗電も防ぐことが可能です。

充電終了・し忘れをスマホ通知

引用:Panasonic

スマホアプリ「スマートHEMS」からスマホに充電の終了や充電し忘れの通知などをしてくれます。
また,充電制御で充電が止めてある時でもスマホから臨時で充電を開始することも可能です。

ピークコントロール

引用:Panasonic

EVの充電は大量に電気をつかいます。
家全体の使用電力量を判断して,ブレーカーが落ちないように充電の電流を自動でコントロールしてくれます。
6kWhで充電している時に,電子レンジやポットなどを同時に使った時に3kWや2kWに自動で調節してくれるというわけですね。

AIソーラーチャージ

引用:Panasonic

AIソーラーチャージ」機能は,天気予報と連動して,翌日が晴れる場合に太陽光発電の余剰分でEVを充電するという機能です。
翌日晴れる場合のみ,前夜の充電量をセーブして日中の太陽光余剰電力で充電してくれます。

上記は実際に「AIソーラーチャージ」が動いている状態の画像になります。
夜間に1.7kWhほど充電し,その後日中に2kWhほど充電しています。
この後も数時間ほど充電は続いていました。
近年,電気代が上がってきているので日中の太陽光売電価格より夜間電力が高い状態も出てくる可能性があります。
そうした際に真価を発揮する機能です。
ただし,日中にEVつかって出かけてしまうのに知らずに「AIソーラーチャージ」機能がはたらいていて「満充電じゃないんかい」ってこともあるので注意が必要。

関連記事:PanasonicエコキュートをHEMS連携する方法【CF-TA9C】

つかってみての感想

使って1年経ちますが,使い勝手は良好です。
やはり充電器にケーブルが付随しているのは大きいです。
EVに付属している充電ケーブルは触らずに車に積んだままにできますし,ELSSEEVはケーブルがつながっているため盗難の心配もいりません。


ケーブルをフックにかけて差し込み口も定位置がきまっていますので見た目もさまになります。
せっかく6kW充電が可能なのに,リーフ初期型が3kWまでしか対応していないのは残念ですが乗り換えた時のためとおもってそこは我慢しておきます。

ちなみに,テスラはポートの形状が違いますが変換アダプタが販売されていますのでモデルXを買ったととしてもELSEEVで6kWで充電は可能です。


他に国内で6kW充電可能な充電器はデルタ電子の「W-VEC」がありますが,どちらを選ばれるかはデザインとAiseg2との連携の有無かなとおもいます。
HEMS連携が必要ない場合はデルタ電子の方がお安いかもしれません。
ELSEEV hekia S Mode3」は施工費こみで約20万円というところでしょうか。

私は太陽光パネルと同じ業者(ゴウダ)に設置をお願いしました。
コスパを考えると微妙なところもありますが,充電のQOLは間違いなく上がります。

設置位置は,もうすこし考えても良かったかなとは思います。
写真の後方に「ELSEEV hekia S Mode3」がうっすら見えますが,リーフが前向き方向に駐車していると充電コードが届きません。
充電する際は頭からつっこんで充電する必要があります。
頻度としては週1回程度ですので気にならないといえばなりませんが,ELSEEVを壁付けではなくポール付けタイプにしてカーポートの柱に寄せて配置する方法でもよかったかもしれません。
リーフは充電ポートが前ですが,今後買い換えたEVが側面充電ポートであれば気にならなくなる気もします。

以上になります。参考になりましたら幸いです。

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